最近、パキプスやグラキリスの発根管理が流行っているので、発根管理の成功の確率を上げる方法を文献を読み、最善の方法を考えてみました。
まだ、実践はしていませんので、参考情報として考えて下さい。
※あくまでも素人が文献を読んで書いています。間違いがある場合がありますので、参考程度に考えて下さい。
目次
発根促進剤を利用する
発根しやすくするために植物ホルモンを外から与える方法があります。
植物ホルモンである、オーキシンが増えると
不定根が出やすくなるそうです。
オーキシンを含む発根促進剤は、有名なものであればオキシベロン、ルートンなどがあります。
ネットの情報だとオキシベロンが一番効果がありそうです。
↓こちらですね。
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切り口または株全体をオキシベロンを希釈した水に浸けるも良さそうです。
インスタで見かける、オキシベロン風呂ですね。
ただ、発根を促すには濃度に注意が必要かもしれません。
発根促進剤の過剰濃度施用によりカルスの過剰発生する可能性があるそうです。
カルスの過剰は発根を阻害する
原因は過湿あるいは発根促進剤の過剰濃度施用の場合に発生しやすい。
発根阻害物質を取り除く
発根阻害物質なるものがあるらしいです。
それは、フェノール物質です。
挿し木の切口を褐変させるフェノール物質は、挿し木の成功率を下げる原因の1つです。このフェノール物質の除去には流水による洗い流しや、活性炭を培養土に少量混ぜて有害物質を吸着させる方法等があります。また挿し木後の数日間を暗所で管理する事で切口の酸化が抑制されるとされています。
上記より、フェノール物質を除去することが重要になります。
用土に活性炭を入れるのが簡単な方法っぽいですね。
用土
腐らない用に、肥料など養分のない土を使います。
↓私はこの用土を使ってます。
環境・温度と湿度
湿度は高い方がいいです。
発根能力は25℃までは高まり、それ以上では低下する。(←これは植物によって変わりそうな気がする。)
直射日光はNG
明るい日陰に置く
風をあてない(乾燥させないため)
乾燥が良くないが水に漬けすぎるのも良くない。
挿し穂の採取後の管理方法として、乾燥を防ぐ目的で水に浸漬することが奨励されている。しかし、軟弱な若葉を付けており蒸散が著しく高い場合や水揚げの特に悪い樹種、発根を阻害する有害物質を含んでいる場合、あるいは酸化酵素の活性が高く褐変が著しい場合には、穂木を採取後速やかに水に浸漬する必要があるが、それ以外では水に浸漬する処理は病害の蔓延を助長し、カルスの形成を阻害する場合があることから、水に浸漬しない方が良好な結果が得られる。また、過度の水の浸漬は有用物質の流失や樹皮の剥離が起こる場合がある。
https://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/06-4-03.html
発根能力
植物の発根能力は、植物体の齢(若さ)と密接な関係があり、齢が若いほど発根能力が高い。
https://www1.gifu-u.ac.jp/~fukui/06-4-03.html
パキプスの大きい株は、若くないように思う。。。
発根が難しいってことかもしれません。
まとめ
- 乾燥には気を付ける(水はこまめにやる、毎日霧吹き)
- 若い植物の方が発根しやすい
- 発根促進剤を利用する
- フェノール物質が心配なので活性炭も用土に混ぜる
- 温度は25℃を目安にする(植物が動き出す温度を目安にする)(追記 パキプスは30℃以上が鉄則という話もあるようでです)
- 植物内の水分を無くさないように葉は切る
- 湿度は高い方が良い
- 直射日光はあてない(明るい日陰でOK)
- オキシベロン風呂もいいが漬けすぎない。(養分が流れ出てしまう可能性があるため)
- 休眠していない時期を選ぶ(マダガスカルと日本の季節は逆になります。12月に向こうを出発した株が良さそう。これはあくまでも私の予想です)
と、色々書きましたが、
きっと鮮度が一番重要なんだと思います。
マダガスカル→輸入業者(卸し業者)→販売業者
こんなルートで購入するのが一般的です。
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参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila1994/64/5/64_5_533/_pdf
挿し木から根が出ない?失敗する原因と発根させる方法+挿し木以外の増殖方法 | BEGINNERS GARDEN