今回は花を咲かせるしくみ「花芽形成」について書きます。
に書いてある内容をまとめました。
植物は花を咲かせる季節を知っています。
光と温度頼りに季節を感じ取っているみたいです。
もう少し正確に言うと、
光は「日の長さ(日長)」
温度は「一定期間の低温」とその後の「適度な生育温度」
です。
日の長さで季節を知る
まず、日長と花芽形成の関係について説明していきます。
葉にあるフィトクロム(赤の光受容体)やクリプトクロム(青の光受容体)と呼ばれる光センサーにて感じ取っています。下図のphyとcry。(1)
植物は日の長さを夜の長さを図っていると考えられています。
ある植物は夜の長さが長くなる(日が短くなる)のを合図に、また他の植物は夜の長さが短くなる(日が長くなる)のを合図に花を咲かせる準備を始めます。
このように夜の長さ、昼の長さの変化に応じて変化することを「光周性」と言います。
光周性は植物によって3タイプあります。
- 長日植物 夜の長さが短くなると花を咲かせる植物
- 短日植物 夜の長さが長くなると花を咲かせる植物
- 中性植物 日長とは関係なく花を咲かせる植物
ちょっと難しい話になりますが、夜に光を当てると長日植物だと花が咲き、短日植物だと花が咲かないようです。これを「光中断」と呼びます。これにより、花を咲かせるタイミングを人為的に変えることができるみたいです。
光中断は難しい話なので、私には説明できません。詳細は下記サイトに分かりやすい説明があります。下記のサイトにまかせます。
http://www.keirinkan.com/kori/kori_biology/kori_biology_1_kaitei/contents/bi-1/4-bu/4-2-3.htm
植物は寒さの期間を記憶する
花芽形成のために必要なもう一つの条件は温度です。
先ほど書いた通り、温度は「一定期間の低温」とその後の「適度な生育温度」が必要です。
春に花を咲かせる植物は冬のあとに適度な温度を感じ取ると「FT」遺伝子の発現が活性化され、「花芽形成」が促されることになります。
まとめ
植物に花を咲かせるためには温度と夜の長さが重要です。
植物育成ライトのみで育てる場合はこれを意識した方が良さそうですね。
植物によって花の咲くタイミング違いそうでなので、春に花が咲くのか、秋に花が咲くのか調べる必要があります。
例えばマダガスカルの日長は下記サイトで調べることができます。
https://sunrise.maplogs.com/ja/madagascar.2039.html
温度に関しては下記サイトで分かります。
https://www.ryoko.info/Temperature/madagascar/madagascar.html
現地の日長、温度に合わせて温度も調整すれば室内でも育てることが可能かもしれません。
※素人の考えなので間違っている可能性もあります。信じるか信じないかは自己責任でお願いします。参考文献を参考に判断お願いします。
参考文献
(1)https://photosyn.jp/pwiki/index.php?%E6%97%A5%E9%95%B7
(2)植物の体の中では何が起こっているのか|書籍案内|ベレ出版