And Plants

多肉植物、塊根植物を科学的にベストな育成方法を考えるブログです。個人輸入、発根管理についての情報の発信しています。育成ライトの研究実施中!

【知らないともったいない】サボテン・多肉植物・塊根植物の成長を加速させる方法

f:id:nanson0911:20200524225803j:plain

 

最近、コロナ禍で時間があったので、

多肉植物塊根植物の成長を加速させる方法がないか調べていました。

ちょっと分かってきたので、備忘録的にまとめておきます。

 

多肉植物塊根植物はCAM型光合成を行う植物が大半を占めていると思います。たぶん。

なのでCAM型光合成を行う植物の論文をいくつか調査してみました。

 

サボテン・多肉植物塊根植物を育てるための「温度」「湿度」「水やりのタイミング」が知りたい方はぜひ読んで見てください。

 

注意としては素人が論文を読み解釈した内容ですので間違いがあるかもしれません。

正確な内容を知りたい方は記載の参考文献を直接見てください。

 

 

 

1.CAM型植物とは

植物の光合成の方法はC3型、C4型、CAM型の3種類に分かれています。

サボテン等の暑く、水が少ないとこで育つ植物はCAM型光合成を行っています。

それぞれの違いを詳しくはここで記載しないので、気になる方はgoogle等で調べるか下記のサイトを見ると分かりやすいと思います。

ベンケイソウ型有機酸代謝(CAM) - 光合成事典

 

CAM型光合成の特徴を簡単に説明しますと、

C3,C4植物は昼の明るい時に二酸化炭素の吸収を行い光合成を行います。

CAM植物は夜間の涼しい時に二酸化炭素を吸収して、蓄えておき、明るくなり光が当たると、蓄えていた二酸化炭素を使い光合成を行います。

昼間の暑い時間に気孔を開けると植物内の水分がなくなってしまうので、このような方法で光合成を行っているみたいです。

 

代表的なCAM植物の種類は下記のようです。

CAM植物:ベンケイソウ科、ザクロソウ科、サボテン科、リュウケツジュ科、ツルナ科トウダイグサ科、キク科などで報告されている。これらの科の植物は全てCAM植物なのではなく、これらの科の植物の内、多肉質の葉を持つ植物の一部がCAM植物である。多系統の植物で並行的に発達したシステムであり、同じ科の植物でもCAMであったりなかったりする。 

http://had0.big.ous.ac.jp/ecologicaldic/c/cam.htm

 

 成長を加速させる方法を説明する前に、

CAM植物の光合成の流れはフェイズ1~4で区切って考えるようです。

フェイズ1:夜間の二酸化炭素を吸収する期間

フェイズ2:朝方の光が当たった直後の二酸化炭素を吸収する期間

フェイズ3:昼まで光合成を行い、二酸化炭素を吸収しない期間

フェイズ4:午後の後半に見られる二酸化炭素を吸収する期間(C3植物ような光合成

説明の中で各フェイズでの内容を記載していきますので、忘れた場合はここに戻って確認して頂ければ良いかと思います。 

 

2.成長を加速するために必要な要素

成長を加速させるために特に重要となるのは、二酸化炭素の吸収量です。

この二酸化炭素をいかに効率よく多く吸収させるかがポイントになります。

二酸化炭素の吸収量をあげるために必要な要素は下記の4つです。

 

以下からは論文のデータをまとめたものです。

論文の題材の植物は「ファレノプシス」です。

サボテン、多肉、塊根植物全てに当てはまるかは分かりませんが、

基本的な考え方はこれで問題ないと思われます。

光の強度や二酸化炭素濃度は植物によって変わってくるのではないかと私は考えていますので、その数字に関しては参考程度に考えて下さい。

 

参考文献

【論文】CAM型植物であるファレノプシスのCO2吸収の様相

 http://www5b.biglobe.ne.jp/~i5825/NIOC2010/7%20Ichihashi.pdf

 

3.各フェイズでの二酸化炭素(CO2)吸収量を多くするために必要な条件

フェイズ1(夜間)

昼間により強い光が必要。(677μmol/m2/s以上)

CO2吸収量は13時間で飽和する。

CO2濃度は1500ppmまで上げてもCO2吸収量は増加する。(最大濃度は不明)

温度は20℃がベスト。15℃以下あるいは25℃以上だとCO2吸収は抑制される。

 

フェイズ2(早朝)

詳細な情報はなし。

あまり重要ではない期間なのかも。

 

フェイズ3(昼間)

CO2の吸収はほぼしない。

35℃で酸素の放出(光合成)が最大。20℃以上が必要。

光強度は600μmol/m2/s以上が必要。

 

フェイズ4(午後の後半)

20℃でCO2吸収速度が最大。(25℃30℃で急激に低下)

35℃ではCO2吸収はしない。

光強度が500μmol/m2/s程度でCO2吸収速度は飽和する。

CO2濃度は1819ppmまで上げてもCO2吸収速度は飽和しない。

 

 湿度

 湿度70%でフェイズ1,3,4でCO2吸収が最も促進した。

 

内水分量

週に1回の灌水条件の場合、

灌水前日が1日合計CO2吸収量が最大となる。

灌水後10日では1日合計CO2吸収量は低下した。

 

4.まとめ

下記のように温度・湿度・光強度にすることがベストと考えられる。

  • 温度:昼35℃、夕方20℃、夜20℃
  • 湿度:昼夜問わず70%
  • 光強度:昼600μmol/m2/s以上(できれば677μmol/m2/s)、夕方500μmol/m2/s(←植物の種類で変わりそう。)
  • 二酸化炭素濃度:夕方~夜間はできるだけ高い方がよい
  • 灌水頻度:ちょっと乾燥気味に育てることが良さそう

 

 

5.考察

上記環境がベストな環境ですが、

二酸化炭素濃度を上げることが難しそうですね。

方法を考える必要があります。

二酸化炭素を発生させる寝太郎(二酸化炭素ガス発生剤)って商品があるようです。

二酸化炭素測定器を購入して実際にやってみようかと思っています。

 

あと、

灌水のタイミングは夜がいいような気がします。

気孔が開くときに水分が必要なので、そのタイミングで灌水すれば水が吸われると思われます。

ただ、よく朝に灌水した方がよいって聞くので、どっちが正しいのか?

朝に灌水するのはC3,C4植物の話なのか?

 

フェイズ4を長くするといいと言う情報もありましたが、弊害としてフェイズ1の時間が短くなるのでCO2の吸収量が減りそう。

どっちがいいのか??

追加で調査中。

 

※5/17追記

植物はフェイズ3が最も重要だそうです。なので、フェイズ1を短くすることは良くなさそうです。

 https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=4719&key=&target=

 

 

素人が論文を読み解釈した内容ですので間違いがあるかもしれません。

正確な内容を知りたい方は記載の参考文献を直接見てください。

 

参考文献

ハオルチアをプリップリに育てたい! - 多肉植物

http://had0.big.ous.ac.jp/ecologicaldic/c/cam.htm

http://www5b.biglobe.ne.jp/~i5825/NIOC2010/7%20Ichihashi.pdf

ベンケイソウ型有機酸代謝(CAM) - 光合成事典

 

 

 

 

↓最近はこの2種類ライトが好きです。赤青のバランスがいいです。

amazonアソシエイトに参加しています。