
塊根植物や多肉植物の中でも人気が高いユーフォルビア パキポディオイデス。
独特のずんぐりとしたフォルムも魅力的ですが、小さな花を咲かせ、さらに自家製の種子から実生(種まき)に挑戦できるのも大きな魅力です。
我が家でも、先月頃からパキポディオイデスがいい感じに開花してくれています。現在3株あるので、順番に受粉させて種子を採取できそうです。
この記事では、実際にパキポディオイデスの開花から、受粉、そして種まきまでの手順を、私の経験を元に詳しく解説します。ぜひ、あなたのパキポディオイデスでも種子を採取し、実生にチャレンジしてみてください!

目次
パキポディオイデス 花を咲かせよう!開花と受粉のタイミング
まずは、パキポディオイデスの開花についてです。我が家で咲いているのは、こちらのずんぐりとした株です。


Euphorbia pachypodioides ユーフォルビア パキポディオイデスの受粉のさせ方~蒔き方までご紹介します。
パキポディオイデスの受粉~種子の採り方
パキポディオイデスの花
ユーフォルビア パキポディオイデスの花は、少し特殊な咲き方をします。まず最初に雌しべが出てきて、その後に花粉が出てくるという順番です。
↓こちらは、少し雌しべが出てきた状態の花です。

ふっくらと膨らんでいる花の先端から、細い雌しべがちょこんと出てきます。
画像の時点でも花粉を付けて受粉を試みることは可能ですが、もう少し雌しべがしっかりと出てきてからのほうが、受粉の成功率は高まる印象です。
私はできるだけ受粉させたいので、この状態でも花粉を付けるようにしています。
上の状態から少し進むと、次のように花の先端に黄色い花粉が少しずつ付いてきます。

そして、さらに開花が進むと...
↓

この状態が、まさに花粉の最盛期!この時期になったら、別の株の花粉を付けて受粉させてみましょう。
パキポディオイデスの効果的な受粉方法
パキポディオイデスは自家受粉も可能と言われていますが、成功率はあまり高くないようです。もし複数株をお持ちでしたら、違う株の花粉を付けてあげる方が、格段に受粉の成功率は高まります。
先ほどの花粉最盛期の花から、黄色い花粉を採取します。
↓画像の黄色の花粉を

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【補足】パキポディオイデスの花粉は保存できる?
ちなみに、採取したパキポディオイデスの花粉は、保存しておくことも可能です。これにより、開花時期がずれてしまった株同士や、他の栽培家さんから譲ってもらった花粉などを使って、効率的に受粉を行うことができます。
採取した花粉は、小さな密閉容器などに入れ、湿気を避けて冷暗所(冷蔵庫の野菜室などが適しています)で保管すると良いでしょう。ただし、時間が経つにつれて花粉の viability(受精能力)は徐々に低下するため、可能な限り新鮮なうちに使うことをお勧めします。
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↓このように雌しべが出てきている花に付けます

筆などを使って、黄色い花粉を優しくチョンチョンと雌しべに付けるイメージです。
花は小さいですが、落ち着いて作業すれば大丈夫です。
受粉に成功した場合でも、花はそのまま成長して花粉を出し続けます。その後、種子が熟すと弾けるので、「花粉が出てきたけど受粉失敗したのかな?」とガッカリしなくても大丈夫です。
もし受粉に失敗した場合は、花は花粉を出してからしばらくすると自然に落ちてしまいます。
パキポディオイデスの種子の採り方
パキポディオイデスの種子は、熟すと勢いよく「弾けて」飛び散ります!これがパキポディオイデス実生の面白さでもあり、時に大変なところです。
私の経験上、本当にかなりの勢いで弾けます。
以前、無防備な状態で弾けさせてしまった時は、なんと40cmほど離れた別の鉢からパキポディオイデスが発芽してきたこともありました!(;^_^A

受粉が成功し、種子が熟して花が弾ける時期が近づいてきたら、種子の飛散を防ぐために必ずネットなどを掛けましょう。
意外と突然弾けてしまうので、毎日じっくり観察するのが難しい場合は、早めにネットをかけておくことを強くオススメします。
これを怠ると、私のように様々な鉢からパキポディオイデスが生えてくる...なんて面白い(?)現象に出くわすかもしれません(笑)。
ネットを掛けておけば、弾けた種子はネットの中でキャッチできます。
いよいよ実生!パキポディオイデスの種まき
無事に種子が採取できたら、いよいよお待ちかねの種まきです!
種まきの準備と手順
種まきは以下の手順で行います。
①種子をネットから慎重に取り出す
弾けたサヤの中に種子が入っていますので、無くさないように優しく取り出してください。
②種子を水に24時間浸ける
種子を水に一晩(約24時間)浸けて吸水させます。
発芽率を上げる効果があると言われています。
メネデールや殺菌剤を薄めた水に浸ける方もいらっしゃいますが、自家採取した新鮮な種子の場合は、私はなにもしない水に浸けることが多いです。
③土を準備する
種まき用の用土を準備します。
私の場合は、普段植物を育成している用土の上に、バーミキュライトを5mm程度うっすらと敷いています。このバーミキュライト層に種子を置く形です。
④種子を土の上に置く
吸水させた種子を、準備した土(バーミキュライトの上)に並べるように置きます。
⑤種子が乾燥しないように覆土する
種子が乾燥しないように、上からバーミキュライトや細かい土などをうっすらと(種子が隠れるか隠れないか程度)蒔いて覆土します。厚く覆いすぎると発芽に時間がかかることがあります。
⑥腰水管理を開始
鉢底から水を吸わせる「腰水」で管理します。受け皿などに水を張り、鉢を浸けます。土の表面が乾かないように注意します。覆土しているので、特に蓋などはしていません。
⑦発芽を待つ
パキポディオイデスは、他のユーフォルビアに比べて発芽に少し時間がかかる印象です。私の経験では、種まきから3週間程度でぽつぽつと発芽が始まることが多いです。気長に待ちましょう。
発芽後の管理:置き場所
種子の発芽自体には、強い光はそこまで必要ありません。明るい場所であれば大丈夫です。
しかし、発芽して本葉が出てきたらすぐに光が必要です。 徒長を防ぎ、丈夫な苗に育てるために、1粒でも発芽し始めたら、すぐにLED照明の下や、日当たりの良い場所に移動させましょう。
腰水はいつまで続ける?
実生苗の腰水管理は、よく質問されます。パキポディオイデスの実生苗の場合、個人的には1年間ぐらい腰水管理を続けていても特に問題ないと感じています。
ただし、ずっと腰水にしていると、稀に根腐れしてしまう個体も見られます。より安全に育てるのであれば、発芽から3~6ヶ月程度で腰水を卒業し、通常の水やりに切り替えていくのが無難かもしれません。苗の成長具合を見ながら判断してみてください。
まとめ
ユーフォルビア パキポディオイデスの開花から受粉、種子採取、そして実生(種まき)の方法をご紹介しました。
自家製の種子から苗を育てるのは、時間はかかりますが、他にはない喜びがあります。
ぜひこの記事を参考に、あなたのパキポディオイデスでも開花、そして実生にチャレンジして、小さな赤ちゃんパキポディオイデスをたくさん誕生させてみてくださいね!
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