10種類以上のライトを使い、300株以上育ててきた私が一番好きな、コスパ最強の植物育成ライトを紹介します。
- 安くていいライトはどれかな?
- どんなライトが育つの?
- 使い方ってどうするの?
と気になる方は是非この記事を読んでください。
スペックを見て一番コスパがいいと思う商品【T、T−SUN 600W相当】がなぜ安くてもいいと判断するのはなぜかを説明します。
見れば納得がいくと思います!
結論を言いますとT、T−SUN 600W相当がコスパ最強の理由は
- 波長のバランスがいい
- UV-Aが含まれている
- IRが含まれている
光が弱いが近づけて使えばなんとかなる。
目次
T、T−SUN 600W相当はどんな商品か
■外観
仕様:
「フルスペクトルLED&調光可能なフルスペクトル」
材質 :アルミニウム合金+強化ガラス+LED 光源 :LED 225個
明るさ:(全光束) 110lm/w、サイズ(約) 長さ30×幅30×厚さ0.2cm
重さ 815g、光色温: 660-665nm(28個),3000K(116個).5000K(77個),IR760nm(2個),395nm(2個) 光合成光量子束密度(PPFD) 980μmol/m2・s、消費電力:85W、成長期栽培面積 :90x90cm、開花期栽培面積 :60x60cm、入力電圧 :AC100-265V 50/60Hz、PAR値 :250μml/S、LED寿命 10,000時間
引用元:amazon
SMDチップが225個搭載されています。
SMDチップは光が弱いため数を多く搭載する必要があります。ただ、数を多くしてもCOBチップ製品と比べると光が弱くなります。
SMD、COBのもっと詳細な説明はこちらにあります。
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光の強さ
量子束密度(PPFD) 980μmol/m2・sと記載がありますが、肝心な距離が書かれていません。これだとどの距離でこの明るさなのか分からないです。
なので、この値は参考値にでしかないですね。。。
安いライトはこのように明るさが書いてないことが多いです。
なのでガンガン成長させたい人には向いていません。冬越しの間の補助として、発芽間もない苗に照射するなどの使用方法が向いています。
光が弱いので、近づけて使用することをおすすめします。
10cmぐらいでも問題ないと思います。
注意としては、環境によって異なりますので、葉焼け防止のためにも徐々に近づけてください。
下の写真はLEDライトは違う商品ですが、光が弱いライトの場合はこのように使用しています。
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波長
スイッチがありますが、全部のLEDが光るようにすればOKです。
波長分布はこんな感じ。
光合成に必要な光の波長は下図となります。グラフの線が上にいくほど吸収率が高いと理解すればOKです。
上の図の波長を見ると植物が光合成に必要な波長である、青(430nm-450nm)と赤(640nm-680nm)がしっかりとあります。
波長分布は問題なさそう。
波長バランス(赤青比)
赤と青のバランスも重要です。
植物育成に必要な光量のバランスについても、既存の光源には問題がある。これまでの研究2)によると、植物の成長には、赤色光と青色光の割合をPPFD比で7:3~9:1程度にするのがもっともよいとされている3)。
ウシオ電機の資料によると赤:青がPPFD比で7:3~9:1がいいとされています。
植物が光合成するときの感度は下図のようになっています。
波長分布を見ると赤と青は同じような比率。PPFD比で考えると、赤2:青1ぐらいになりそうです。
ちょっと青多めですが、方向としては間違ってないので大丈夫だと思います。
T−SUN 植物育成ライトの購入はこちらから
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UV-A(紫外線)
このライトには赤青のチップに加えてUV-A(395nm)のチップも搭載されています。
2個しか付いてないので強さが十分なのか分かりませんが、ないよりあった方がいいと思います。
紫外線はUV-A,UV-B,UV-Cの3種類があり、UV-BとUV-Aは植物には良い働きをします。ただ、残念なことにUV-B搭載のライトは市販されていません。
・UV-A効用
茎の徒長を抑える働きをすることに使われます。また、花芽の形成を促進したり、アントシアンという赤紫色の色素の合成を促進することがある。
UV-Aがあることにより、植物の徒長は抑えられ横に丸く成長しやすくなります。アガベなどの葉の植物は葉が太くなると考えられます。
紫外線詳細は関連記事を参照下さい。
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IR(遠赤色光)
UV-Aに加えてIR(760nm近辺)のチップも搭載されています。
・IR(遠赤色光)の効用
常に遠赤色光がカットされた光環境(白色蛍光灯がほぼそのような光環境です)では、発芽したての植物は正常には育ちにくいようです。そのような環境では多くの植物は徒長しやすい傾向にあります。
遠赤色光の補光によって光合成速度が増加すること、遠赤色光の効果は光の強さが頻繁に変化する変動光環境下で顕著に見られることが明らかになった。
上記の記事より、遠赤色光も重要であることが分かります。特に、実生苗を育てるときには遠赤色光があった方いいです。
大きく育てたいときにも光合成の効率が良くなるので有効です。
使い方
T−SUN 600W相当 は光が弱いので近づけて使用する必要があります。
モードスイッチ:LED全部光るように
照射距離:10~20cm程度
照射時間:12時間程度
実生苗や冬越しのみでの使用であればこのライトでOKです。
ちなみに最近気になる電気代はこのようになります。
1日12時間稼働時の電気代:約27円(1kWh=26.48円で計算)
まとめ:植物育成ライト T−SUN 600W相当の使い方
T−SUN 600W相当がコスパ最強の理由は以下の4つ。
- 赤青比のバランスがいい
- UV-Aが含まれている
- IRが含まれている
- 価格が4000円以下
↓紹介したのはこの製品
今回はコスパ最強の商品でしたが、育成においての最強は以下の記事で解説しています。
↓すぐに見る♪
紹介した植物育成ライト以外も説明している記事があります。そちらを見て自分の環境に合う商品を探すことをオススメします。
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