久々に育成ライトの光について書きたいと思います。
最近LEDで栽培されている方がとても増えてきたように感じています。
ライトの性能を見るために明るさを測定している人がよくいますが、測定方法が間違っていることが多く意味のない測定をしていることが多いです。
この記事を読み植物を生育させるために必要な波長を知り、測定の方法を認識頂ければと思います。
こんな方のための記事となっています。
- 植物育成ライトを購入したい
- どのライトがいいのか比較したい
- 光の正しい知識を知りたい
■目次
人間の目と植物の葉っぱの光センサー
まずは、人間の目と植物の葉っぱの光のセンサーの違いについて説明します。
結論を先に言いますと
波長に対する感度が全く違います。
光合成に必要な波長はこんな感じです。
↓
https://www.sdk.co.jp/products/49/13496/13495/14861/15874.html から引⽤
400~500nmと600~700nmの箇所にピークがあります。
下図のCのように人間の目は555nmに感度のピークがあります。
これを踏まえて植物の光合成に使われる光の強さを表すには下図のBのように感度相対値を使用して光の環境を測定します。
これがPPFD光合成光量子束密度 (Photosynthetic Photon Flex Density : PPFD)とよばれます。
単位は[mol/ m2・s]と表記されます。
https://www.hoshi-lab.info/env/light-j.html 抜粋
luxでは植物に必要な光があるか分からない
上で説明したように
植物の光合成と人間の目の感度にはかなりの違いがあります。
そのため、
人間の目に合わせて作られたlux計(照度計)では光の強さを測定することはできません。
正確に測定するにはPPFDを測定できる計測器が必要となります。
照度計と違いどれも高価です。。。。
ちょっと安いやつを最近見つけたので、
購入しようか検討中です。
↓これ
Bluetoothで接続して使うっぽい。
自分のライトがどれぐらいの強さか知りたい場合はこれを購入するとよさそうですね。
育成ライト購入時の注意点
PPFDでライトの性能を見る必要があることが納得できたと思います。
次に購入する時の注意点を説明したいと思います。
育成ライトを購入しようとすると、
ライトの仕様にPPFD値記載されていると思います。
その数字を基準にライトの強さを見ていくといいと思います。
が、
メーカーによってそのPPFDを測定した距離が違います。
当然、距離が違うと強さも変わります。
なので、
仕様を見るときは
そのPPFDは何センチの箇所で測定された値なのかも一緒に確認する必要があります。
ご注意ください。
PPFDどれぐらいの強さが必要か?
これは品種よって変わってくると思います。
私の目安としては
600μmol/ m2・s程度を狙っています。
理由は下記の記事にあります。
これだけの強さがあれば経験上ですが徒長はしにくいです。
グラキリスなどは順調に成長しています。
目安に考えて頂ければよいかと思おもいます。
まとめ
- 人間の目と植物の光合成に必要な光は違う
- 植物の光はPPFDで考える
- ライトを購入するときは測定距離も確認する
- 600μmol/ m2・sを基準に考える
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