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【ユーフォルビア・ロンギツベルクローサ栽培】手探りで見えてきた?種から育てるための情報共有

 

ユーフォルビア・ロンギツベルクローサ、その独特な姿に惹かれて「育ててみたい!」と思うものの、いざ情報を集めようとすると、「種からの発芽が難しいらしい…」「根腐れしやすいって聞くけど、どうしたらいいんだろう?」と、なかなか手強い相手だと感じている方も多いのではないでしょうか。

私もロンギツベルクローサの魅力にハマり、色々と情報を探っている真っ最中です。まだまだ手探り状態ではありますが、これまでに調べてみて「なるほど!」と思ったことや、「これは試してみる価値があるかも?」と感じた情報を、ここで共有させていただければと思います。

この記事が、同じようにロンギツベルクローサの栽培に挑戦しようとされている方にとって、少しでもヒントや参考になれば嬉しいです。

目次

 

 

まずは基本から?ロンギツベルクローサってどんな植物?

ユーフォルビア・ロンギツベルクローサについて調べてみると、アフリカの北東部やアラビア半島が故郷の、トウダイグサ科の植物だということが分かりました。現地の写真などを見ると、岩場や、乾いた土地の低木の陰なんかに自生しているようです。この「故郷の環境」をヒントにすると、水はけが良くて、風通しが良い場所を好むんだろうな、と想像できますね。栽培する上での大きな手がかりになりそうです。

種の特性について:私が調べてみて分かったこと

ロンギツベルクローサの種子について調べてみると、なかなか興味深い特性が見えてきました。どうやら、最長で1年ほど休眠することがあるらしいんです。これが、なかなか発芽しない、と言われる理由の一つなのかもしれません。

このことから、

  • 手に入れるなら、できるだけ新しい種子が良い、ということになりそうです。
  • 種を蒔いてもすぐには芽が出なくても、「もしかしたら今は休眠中なのかも」と考えて、気長に管理を続ける必要があるのかもしれませんね。

発芽への挑戦:試行錯誤で見えてきた種まきのポイント

「発芽が難しい」と聞いていたので、色々な情報源をあたってみました。すると、いくつかの「試してみる価値がありそうなポイント」が見えてきました。

種まき前の「ひと手間」:発芽を促すためにどんな方法が?

種子が休眠から覚めるのを手助けするために、いくつかの前処理方法が紹介されていました。

  • 種子の先端をわずかにカットする、という方法: 清潔なカッターなどで、種子の尖った端をほんの少しだけ傷つけると、水が浸透しやすくなって発芽が促される、という情報がありました。内部を傷つけないように、細心の注意が必要そうですが、これは試している方が多い印象です。

→実際に試した感覚としては、効果はあります。100%にはならないけど、20%ぐらいは発芽するイメージです。

  • 長期間、水に浸けてみる、という方法: 種子を清潔な水に1~2週間ほど浸けておく、というやり方も見かけました。水は毎日交換するのがポイントのようです。発芽してきたものから順次植え付ける、という流れですね。

 

  • 24時間ほど水に浸ける、という方法も: 長期間が難しい場合でも、播種前に24時間ほど水に浸すだけでも、吸水を助ける効果が期待できるようです。

 

  • ごく薄い漂白剤溶液を使う、という情報も(ただし慎重に!): かなり薄めた漂白剤の溶液に、ごく短時間だけ種子を浸すことで、硬い種皮を柔らかくする、という少し専門的な方法もあるようです。ただ、これは種子を傷めるリスクも伴うため、濃度や時間管理など、かなり慎重な作業が求められそうです。個人的には、まずはカットや浸水から試すのが良いのかな、と感じています。

 

用土選び:どんな土が向いているんだろう?

播種用の土で一番大切なのは、やはり**「水はけの良さ」**のようです。ジメジメした環境は、発芽の大敵と言えそうです。

  • 多くの方が推奨している用土の例としては…
    • パーライトと、粒の細かい軽石を混ぜたもの。
    • 赤玉土の小粒や鹿沼土の小粒といった、水はけの良い鉱物性の土に、少量の川砂などを加えたもの。
    • 市販の「サボテン・多肉植物用培養土」もベースとして使えるようですが、さらに軽石などを足して、より水はけを良くする工夫をされている方が多いみたいです。
  • 用土の殺菌もポイント?: 種まき前に土を熱湯で消毒したり、電子レンジで加熱したりして殺菌しておくと、カビや雑菌の心配が減って、小さな芽が無事に育つ確率が上がる、という情報もよく見かけます。

種まきの方法:他の方はどうしてる?

  • 用意した土の表面に種を置き、その上からバーミキュライトや細かい川砂などで、種が隠れるか隠れないか程度に、ごく薄く土をかける(覆土する)のが一般的なようです。深く埋めすぎると、芽が出にくくなるというのは、多くの植物で共通ですね。
  • ユーフォルビアの中には、発芽に光を必要とする種類もあるそうなので、あまり深く覆土しない方が良いのかもしれません。

水やり:発芽までの水分管理、どうすればいい?

  • 種を蒔いた直後は、土全体が均一に湿るように、霧吹きで優しく水をかけたり、鉢底から水を吸わせる「底面給水」を行ったりするのが良いようです。
  • 発芽するまでは、土の表面が乾ききらないように注意しつつも、決して水浸し(湛水状態)にはならないように、というのが共通したアドバイスでした。
  • 特に「底面給水法」は、種が水圧で動いてしまうのを防ぎつつ、均一に水分を供給できるので、採用している方が多い印象です。

温度管理:どのくらいの温度が良いとされている?

  • ロンギツベルクローサの発芽には、だいたい20℃~25℃くらいの温度が良い、とされている情報が多いようです。
  • 冬場など、この温度を保つのが難しい場合は、園芸用のヒートマットなどを使って加温するのも有効な手段のようです。

光は必要?:発芽時の光条件

  • 発芽そのものには、強い直射日光は必要ないようで、明るい日陰やレースのカーテン越しの光で十分だという情報が見られます。
  • ただ、芽が出てきたら、今度は光が足りないとひょろひょろに育ってしまう(徒長)ので、そのタイミングで徐々に明るい場所へ移動させる必要があるようです。

湿度管理:乾燥させない工夫は?

  • 種を蒔いた鉢をラップで軽く覆ったり、透明なプラスチックのカップを被せたりして、適度な湿度を保つと乾燥を防げて良い、という工夫も紹介されていました。ただし、密閉しすぎるとカビの原因にもなるので、時々換気をして空気を入れ替えるのが大切なようです。

発芽までの期間:どのくらい待てばいい?

これまでの情報からも分かるように、ロンギツベルクローサの種は休眠することがあるため、発芽までに数週間から、場合によっては数ヶ月かかることもあるようです。「まだかな?」と焦らず、適切な環境を維持しながら気長に待つ姿勢が求められそうですね。

発芽後の管理:ここからが本番?健康な株を目指して

無事に発芽した時の喜びはひとしおだと思います。でも、ここからがまた新たなスタート。小さな芽を、丈夫で健康な株に育てるための管理について、私が調べてみたことを共有します。やはり、ここでも「根腐れさせないこと」が大きなテーマになりそうです。

植え替え時の土:成長に合わせて土も変える?

ある程度大きくなって植え替える際も、やはり**「水はけの良さ」**が最優先されるようです。

  • 多くの方が使っている用土の配合例としては… 市販の「サボテン・多肉植物用培養土」をベースにしつつ、軽石の小粒や日向土の小粒、赤玉土の小粒などを全体の3~5割ほど混ぜ込んで、さらに排水性を高めているようです。
  • 避けた方が良さそうな土は… ピートモスが多く含まれているなど、水を持ちすぎてなかなか乾かないような土は、根が呼吸しにくくなり、根腐れの原因になりやすいと言えそうです。

水やりの考え方:乾燥と水分のバランス、難しいですよね

「土がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与える」というのが、多肉植物栽培の基本的な水やり方法としてよく言われています。ロンギツベルクローサも、この考え方が当てはまりそうです。

  • 水やり後、鉢の中にいつまでも水が残っているような状態は避けたいですね。
  • 季節や気温、湿度、置いている場所の風通し、使っている土の種類や鉢の素材など、本当に色々な条件で土の乾き具合は変わってくるので、「何日に一回」と決めてしまうのではなく、必ず土の状態を自分の目で見て、指で触って確認してから水やりをするのが大切、というのが多くの経験者のアドバイスです。特に、秋から冬にかけて成長が緩慢になる時期(休眠期)は、水やりの回数をぐっと減らして、乾燥気味に管理するのがセオリーのようです。

日光との付き合い方:どれくらい光に当てるべき?

ロンギツベルクローサは明るい光を好む植物のようですが、真夏の強烈な直射日光は、葉焼けを起こしたり、株全体が弱ってしまったりする原因になることもあるそうです。午前中の柔らかい日光がしっかり当たる場所や、午後は少し日陰になるような場所、あるいは寒冷紗などで30~50%ほど遮光した環境が良い、という情報が見られました。室内で育てる場合は、できるだけ窓際の日当たりの良い場所を選んであげたいですね。

温度管理:日本の気候で気をつけることは?

  • 暖かい地域の植物なので、やはり寒さにはあまり強くないようです。冬場でも、最低8℃以上、できれば10℃くらいを保てる環境が望ましい、とされています。日本の冬の寒さを考えると、屋外での越冬は難しく、室内に取り込んで管理するのが基本になりそうです。
  • 冬に成長が止まっている間は、少し涼しいくらいの場所(でも凍らないように注意!)で、乾燥気味に管理すると、春になってまた元気に成長を始めてくれる、という情報も参考になります。

肥料は必要?:あげるとしたら、どんな風に?

ロンギツベルクローサは、それほど多くの肥料を必要とする植物ではないようです。

  • 成長期である春や秋に、ごく薄めに希釈した液体肥料を月に1回程度与えるか、緩効性の化成肥料をほんの少しだけ土の表面に置く程度で十分、という意見が多いです。
  • 成長が鈍る夏や、完全に休眠する冬は、肥料は与えない方が良いとされています。
  • 肥料のあげすぎは、かえって根を傷めてしまったり、株を弱らせてしまったりすることもあるようなので、「ちょっと足りないかな?」くらいが、ロンギツベルクローサにとってはちょうど良いのかもしれませんね。

栽培の大きな壁?「根腐れ」について考えてみる

ロンギツベルクローサを育てる上で、多くの方が心配されるのが「根腐れ」ではないでしょうか。私も一番気になっている点です。

根腐れさせないために、どんな工夫ができる?

これまでの情報を総合すると、以下の点が根腐れ予防の鍵になりそうです。

  • とにかく、水はけの良い土を使うこと。
  • 鉢底の穴がしっかりと開いていて、水がスムーズに抜けやすい鉢を選ぶこと(素焼きの鉢は、通気性が良くて土が乾きやすいので、よく推奨されていますね)。
  • 「土が乾いてから、水をたっぷり」というメリハリのある水やりを徹底すること。
  • 水やり後、受け皿に水が溜まったままにしないこと。
  • 株の周りの風通しを良くして、土が早く乾くように心がけること。
  • 特に冬の休眠期は、水やりを極力控えて、株が少し萎びてきたかな?と感じた時に、土の表面が軽く湿る程度に、ほんの少量を与えるくらいにするのが安全策のようです。

もしもの時のために:根腐れが疑われる時の対処法(情報収集より)

万が一、「なんだか株の元気がない…グラグラするかも…」という状態になってしまったら、勇気を出して植え替えを兼ねて根の状態を確認してみるのが良いようです。

  1. 株を丁寧に鉢から抜き、根についている古い土を優しく落とします。
  2. 根をよく観察して、黒っぽく変色していたり、触るとブヨブヨと柔らかく崩れるような部分があれば、そこが腐っている可能性が高いです。清潔なハサミやカッターナイフで、そのような部分は健康な部分までしっかりと切り取ります。健康な根は、白っぽいか薄茶色で、ある程度張りがあるはずです。
  3. 腐った部分を取り除いたら、風通しの良い日陰で、切り口を数時間から1日ほどよく乾燥させることが推奨されています。こうすることで、切り口からの雑菌の侵入を防ぐ効果があるそうです。
  4. 新しい、清潔で水はけの良い土を使って、新しい鉢(できれば以前使っていた鉢も綺麗に洗ってから)に植え直します。
  5. 植え替え直後は、すぐに水やりをするのではなく、1~2週間ほど水やりを控えて、まずは根が新しい環境に馴染み、傷口がしっかりと乾くのを待つのが良いようです。その後、様子を見ながら少しずつ水やりを再開していく、という流れですね。

まとめ:ロンギツベルクローサ栽培、一緒に学んでいきませんか?

ユーフォルビア・ロンギツベルクローサの種からの育て方について、私なりに調べてみて分かったことや、他の方の経験談などをまとめてみました。 実際に自分でやってみないと分からないことも多いと思いますが、**「種子の特性を理解して、発芽しやすいように少し手を加えてあげること」そして何よりも「水はけの良い環境を作り、水のやりすぎに細心の注意を払うこと」**が、栽培の大きなポイントになりそうだと感じています。

この記事で共有させていただいた情報が、これからロンギツベルクローサの栽培に挑戦される方にとって、少しでもお役に立てれば大変嬉しいです。私もまだまだ勉強中ですので、もし何か新しい発見や、良い情報があれば、ぜひ教えてくださいね。一緒にロンギツベルクローサ栽培を楽しんでいきましょう!

 

参考文献リスト

 

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