「植物に紫外線って必要なの?」
「植物育成ライトで茎を太くしたけどできるかな?」
今回は光の中でも、青とか赤の可視光ではない目に見えない紫外線が植物に与える影響についての記事となっています。
結論から言うと
- UV-A:必要
- UV-B:あったらいいかな
あった方が断然いいです!
この記事はこんな方がオススメです。
- 植物に紫外線は必要なのか知りたい
- 植物育成ライトで育てている
- 植物をもっと太く育てたい
目次
紫外線とは
太陽から降り注ぐ光の波長の中で短い波長の光となります。
光と言っても人間の見える波長から外れているので、目で見ることはできません。
イメージとしては下図のようになります。
赤色が波長が長く、青色は波長が短いです。
紫外線は下記の3種類に分けられます。
・UV-C(波長280nm未満)
・UV-B(290〜315nm)
・UV-A(315〜400nm)
上記3種類のうち地表に届いているのはUV-BとUV-Aの2種です。
太陽光の中には、UVA, UVB, UVCの波長の紫外線が含まれているが、そのうちUVA, UVBはオゾン層を通過し、地表に到達する。UVCは、地球の大気による吸収が著しく、大気の窓でなければ通過することができない。地球の地表に到達する紫外線の99%がUVAである(UVCは、オゾンの反応で生成されるものもある)。
Wikipedia より引用
紫外線が植物にもたらす影響
UV-C(波長280nm未満)
この波長はオゾン層を通過してこれません。昔騒いでいたオゾンホールも人間の努力の結果でほぼなくなっています。
もし、地表に届いた場合は植物にとっても人間にとっても有害な波長となります。
UV-B(290〜315nm)
UV-B関与する光形態形成反応は以下のがあります。(テイツ/ザイガー 植物生理学・発生学)
これの青くした箇所を見た感じでは多肉植物をかっこよく育てるには必要な感じです。
UV-A(315〜400nm)
茎の徒長を抑える働きをすることに使われます。また、花芽の形成を促進したり、アントシアンという赤紫色の色素の合成を促進することがあるそうです。
紫外線をうまく使うには
ここまでで、紫外線UV-BとUB-Aが必要なことが分かったと思います。
じゃー何に気を付ければいいかを説明していきます。
ガラス越しは要注意
冬になると気温が下がるため、多肉植物を育ててる方は室内の窓際で育てているひとも多いと思います。
ただ、ここで注意したいことがあります。最近の窓のガラスは高性能なので、紫外線をカットしているかもしれません。
そうなると紫外線が植物に当たらないのでちょっと調子悪くなる可能性があります。
温度が低いのでずっと外に出すのは難しいかもしれませんが、気温が上がりそうな時はできるだけ外に出して紫外線を当てることが良さそうです。
植物育成ライトの場合
植物育成ライトの場合は、紫外線の成分があるものを選ぶといいです。
残念なことに私が調べた感じではUV-Bの波長を含むライトはありません。なので、UV-Aが入ってライトを選ぶと良いかと思います。
UV-Aが入ってるライトはいくつかありますが下記のライトがオススメです。
まとめ:植物育成ライトと紫外線
紫外線は必要です。
植物育成ライトを使って育てるのであればできればUV-Aが入った製品を選ぶと良いと思います。
無かったらダメなのか?と言われるとそう言う分けではないです。無くても問題なく成長します^^
あった方がより成長速度が速くなったり、茎の肥大化に役立つ可能性があります。
植物育成ライトの波長についても詳しくなった方が、よりカッコイイ植物を育てることができると思いますので、下記の関連記事もオススメです。
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