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失敗しない植物の種子の発芽方法 ~確実に発芽させるための3+1の条件~

今回は種子の発芽条件について書きます。

私の愛読書である、

植物の体の中では何が起こっているのか|書籍案内|ベレ出版

に書いてある内容をまとめました。

 

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発芽の基本

タネが発芽するために必要な条件は下記の3つです。

  • 空気(酸素)
  • (適度な)温度

基本条件がこの3つであり、全ての植物がこの条件だけではないみたいです。

 

タネは季節を感じている

上記の3条件が揃っても発芽しない植物もいます。

3つ揃っても発芽しない要因としては休眠する種類がいるみたいです。

なぜ休眠するかと言うと、植物によっては秋に種が作られます。その後すぐ秋に発芽してしまうと、すぐに冬になり枯れてしまいます。それを避けるために休眠に入り冬が過ぎるのを待っています。

種は「一定期間の低温」を経験して冬を乗り越えたことを感じ取ったタネは「三条件」に反応して発芽できるようになります。この仕組みを休眠打破と言うそうです。

 

タネと光の関係

光もタネが発芽するうえで大切な要素ですが、すべての植物が必要としているわけではありません。土に埋めて発芽する植物もいます。しかし、多くの植物は光によって発芽が促進されます。これを「光発芽種子」と呼ばれます。

反対に光がないところを好んで発芽する種類もいます。これを「暗発芽種子」と呼ばれます。

多肉植物は土の上に置くものが多いので光発芽種子だと思われます。

 

タネが光を感じる仕組み

タネが光を感じているのは、「フィトクロム」と呼ばれる色素(光センサー)です。光の話ではよく出てくる色素ですね。

光の波長の話になりますが、フィトクロムは赤色光と遠赤色光に反応します。下図のphy。

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赤色光(Pr)を浴びたタネは発芽が促進され、

遠赤色光(Pfr)を浴びたタネは発芽が抑制されます。

この2つを見極めている理由は、タネ自身が自分のいる環境で光合成に必要な光があるか判断しているためです。

遠赤色光光合成にはあまり使われないため葉を透過してきます。なので遠赤色光が多いと言うことは葉の陰にいると言うことになるので発芽が抑制されます。その環境では光合成に必要な光が届いてこないと判断するためです。

 

 まとめ

タネの発芽には基本の「発芽の三条件」があり、それプラス冬を超えたか、光があるかを判断して発芽します。植物育成ライトで光を当てる場合は赤色光を当てる。遠赤色光の割合は低くしておく。

  • 空気(酸素)
  • (適度な)温度
  • 赤色光
  • 冬を越す

多肉植物はおそらく三条件+光で発芽することが多いと私は思います。植物の現地の気候を調べてタネが寒さを超える必要があるか判断してからタネを撒くと良さそうです。また、冬を越す必要があるタネの場合はある一定期間冷蔵庫に入れてから撒くと良さそうです。

 

今まで発芽にはあまり光は重要でないと思っていたので、に当てず発芽を待っていました。今後は、外に出すか、植物育成ライトを当てて発芽の確率を上げたいと思います。

今年の春は何を撒こうかな~

 

  ※素人の考えなので間違っている可能性もあります。信じるか信じないかは自己責任でお願いします。参考文献を参考に判断お願いします。

 

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