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【体験談】パキポディウム・ナマクアナム(光堂)を輸入してみた!手続きや費用、注意点を徹底解説

 

はじめに:憧れの光堂(ナマクアナム)を手に入れるには?

パキポディウム・ナマクアナム、通称「光堂」。そのユニークで唯一無二の姿は、多くの塊根植物ファンを魅了してやみません。まるで意思を持った岩のような佇まいは、他のどんな植物とも違う特別な存在感を放っていますよね。

 

しかし、このナマクアナム、国内で良い株を探そうとすると、流通量が非常に少なかったり、価格がかなり高騰していたりして、なかなか手が出せない…そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

 

そんな時、選択肢の一つとして浮上するのが、「海外からの輸入」です。

 

この記事では、私たち植物輸入情報コミュニティ「P-iiC」のメンバーがパキポディウム・ナマクアナム(光堂)を輸入した際のリアルな体験談をレポートします。また、光堂の輸入を検討している方が知っておくべき、手続きや注意点、そして私たちが行った共同輸入のメリットについても詳しく解説します。

 

**「光堂を輸入してみたいけど、どうすればいいの?」「植物の個人輸入って難しそう…」**そう思っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

パキポディウム・ナマクアナム(光堂)ってどんな植物?

**パキポディウム・ナマクアナム(光堂)**は、南アフリカナミビアのごく限られた乾燥地帯に自生する多肉植物塊根植物)です。その最大の特徴は、肥大した幹(塊根)の頂点からのみ葉を展開する、独特の形状にあります。

 

幹は独特の質感でゴツゴツとしており、その独特の立ち姿、特にしばしば人のように傾いて空を仰ぐ姿から、地元ではアフリカーンス語で「半人間」を意味する「ハーフメンス(Halfmens)」と呼ばれています。また、その岩のような見た目から「生きた岩(Living Rock)」とも称されており、非常に人気があります。

 

 

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成長が非常にゆっくりなことでも知られており、国内で大きな株に育てるには長い年月が必要です。このため、ある程度のサイズの株や、大量の種子を入手したいと思った際に、海外からの輸入が現実的な選択肢となることが多い品種です。

 

目次

 

 

 

なぜ海外からナマクアナムを輸入するの?メリット・デメリット

ナマクアナムをわざわざ海外から輸入するのには、いくつかの理由があります。しかし、もちろんデメリットも存在します。

メリット

  • 価格: 現地の生産者や海外のナーセリーから直接購入することで、国内で購入するより安価に入手できる可能性があります。
  • 多様性: 国内では流通していないサイズ、形状の株や、より多くの個体の中から好みのものを選べる場合があります。特定の親株由来の種子なども入手しやすいです。
  • 大量入手: 特に種子の場合、国内よりはるかにまとまった数を手に入れやすいです。

デメリット

  • リスク: 長距離輸送中に傷んだり、最悪の場合枯死してしまうリスクがあります。梱包状態や輸送方法に左右されます。
  • 手続き: 植物の輸入には、法的な手続き(植物検疫など)が必要です。これが煩雑に感じられる場合があります。
  • 信頼性: 海外の業者の中には残念ながら信頼できない業者も存在します。情報の少ない中で優良な業者を見つけるのは簡単ではありません。
  • その後の管理: 輸入苗は根がない状態で届くことが多く、発根管理が必要です。種子も品種によっては発芽率が低いなど、その後の育成に手間がかかる場合があります。
  • 言語の壁: 業者とのやり取りで言語の壁にぶつかる可能性もゼロではありません。

 

知っておくべき植物輸入の基本的な流れと「植物検疫」の重要性

光堂 輸入」「ナマクアナム 輸入」を考える上で、最も重要であり、絶対に避けては通れないのが**「植物検疫」**です。

 

植物を海外から日本へ持ち込む(輸入する)には、『植物防疫法』に基づいた手続きが義務付けられています。 これを怠ると、せっかく輸入した植物が日本国内に持ち込めず、場合によっては廃棄処分になってしまいます。違法な輸入は絶対に避けましょう。

 

基本的な輸入の流れと検疫のポイントは以下の通りです。

  1. 海外の販売業者を探す: 日本への輸出実績があり、信頼できる業者を選びます。
  2. 注文・支払い: 植物や種子を注文し、代金を支払います。この時、**「日本への輸出が可能か」「植物検疫証明書の発行に対応しているか」**を必ず確認します。
  3. 輸出国での植物検疫: 業者が輸出国政府機関に植物を持ち込み、病害虫がいないか検査を受けます。問題がなければ**『植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)』**が発行されます。この証明書が、日本へ輸入する際に原則として必須となります。
  4. 国際輸送: 植物検疫証明書と共に植物が日本へ発送されます。輸送方法(郵便、クーリエなど)は業者や自身で選択します。
  5. 日本到着後の植物検疫: 日本の空港や港に植物が到着したら、日本の植物検疫所で検査を受けます。税関での手続き(関税・消費税)もここで行われます。
  6. 輸入許可・受け取り: 日本の植物検疫に合格し、税関手続きが完了すれば、晴れて植物を受け取ることができます。

 

この通り、**「植物検疫証明書の取得」「日本での検疫検査」**が、適法に植物を輸入するための鍵となります。特に個人で輸入する際は、この手続きの重要性を理解しておくことが不可欠です。

 

私たちのパキポディウム・ナマクアナム輸入体験レポート

さて、ここからは私たちP-iiCメンバーが実際に行ったパキポディウム・ナマクアナム共同輸入の様子をご紹介します。

私たちは今回、苗と種子の両方の輸入に挑戦しました。

パキポディウム ナマクアナム(光堂) 苗 輸入

P-iiC(植物輸入情報コミュニティ)の会員のみなさんと、パキポディウム・ナマクアナム(光堂)の苗と種子の輸入を実施しました。

 

種子・苗ともに、発注から約1ヵ月で到着。

 

この時期は気温も高くないため、苗へのダメージも少なく安心です。

 

今回輸入したのは、現地株ではなく海外の実生苗になります。

 

パキポディウム ナマクアナム(光堂) 苗 輸入

↓今回輸入した苗

 

20名ほどで共同輸入したため、梱包作業がかなり大変でした(汗)

 

ただ、大勢で輸入することで国際送料や検疫証明書の費用が分担でき、コストも大きく抑えられました。

 

とても良いお買い物になったと思います。

 

自分用の株はあまり残らなかったので、またタイミングを見て輸入したいですね。

 

パキポディウム ナマクアナム(光堂) 種子 輸入

ヨーロッパからは種子の輸入も実施。

 

今回は下記の品種を中心に取り寄せました

 

こちらも仕分け作業がなかなか大変でした…。

 

 

少し色の悪い種子も混ざっていましたが、全部がダメという感じではなかったので一安心。

 

業者いわく、色が悪いものは防カビ剤の影響とのこと。


その説明を信じて、蒔いてみようと思います。

 

どうなるかは…結果次第!

 

もともと発芽率が難しめの品種なので、正直かなり不安です。

 

 

 

共同輸入の強み:P-iiCでリスクとコストを抑える

先ほどの体験談でも触れましたが、ナマクアナムの輸入には様々な手間や費用がかかります。特に個人で光堂輸入する場合、送料や植物検疫証明書の手配、さらには信頼できる海外の情報収集など、ハードルが高くなりがちです。

 

そこで役立つのが、私たち**P-iiC(植物輸入情報コミュニティ)**のような植物輸入に特化したコミュニティです。

 

**P-iiC(植物輸入情報コミュニティ)**は、以下のような特徴があります。

  • 植物の輸入に関する正確な情報を知ることができる: 「どこの業者から買う?」「検疫は大丈夫?」「送料は?」といった疑問に対し、経験者から実践的な情報を得られます。
  • 信頼できる業者や輸入方法の情報共有: 過去の成功・失敗談を共有し、リスクを減らします。
  • みんなと一緒に輸入できるのでコストダウン: 国際送料や、個人手配では費用が高くなりがちな植物検疫証明書の発行費用などを参加者で分担し、一人あたりの負担を大きく減らせます。(今回のナマクアナム輸入でもこれが大きなメリットでした!)
  • 輸入後の育て方について相談できる: 届いた苗の発根管理や、種子の発芽方法など、輸入後のケアについても経験者や専門知識を持つメンバーに相談できます。
  • 月額制だけど、いつでも退会可能: 手軽に始められます。

 

このような、植物好きが集まり、**「個人での植物輸入」「輸入販売」**を安全に、そしてお得に実現するための情報交換・共同購入を行うコミュニティです。

 

今年で4年目に突入し、累計600名以上の方にご入会いただいています。

 

パキポディウム・ナマクアナム(光堂)輸入成功のための重要ポイントまとめ

今回のナマクアナム(光堂)の輸入経験を通じて、個人で、あるいは共同で植物を輸入する際に特に重要だと感じたポイントを改めてまとめます。

  • 時期: 植物へのダメージを最小限にするため、輸送中の温度変化が少ない時期(春・秋など)を選ぶのがおすすめです。
  • 発送方法: 追跡が可能で、比較的速く届く方法(EMSや信頼できるクーリエサービスなど)を選ぶと安心です。
  • 信頼できる業者選び: 最も重要と言っても過言ではありません。植物検疫証明書の発行に慣れているか、梱包が丁寧か、過去の評判はどうかなどをしっかり確認しましょう。
  • 植物検疫: 法律で定められた必須の手続きです。輸出国での証明書取得、日本での検疫検査を正しく行うことが、合法的な輸入の条件です。

これらのポイントを押さえることで、光堂の輸入成功の可能性をぐっと高めることができます。

 

今後のレポートとコミュニティへのお誘い

今回輸入したパキポディウム・ナマクアナムの苗や種子についても、今後の成長の様子や種子の発芽結果などをブログやInstagramで随時レポートしていく予定です。

 

特に発芽率が難しいと言われるナマクアナムの種子がどうなるか…結果が出次第ご報告しますので、ぜひチェックしてください!

 

↓インスタグラムアカウントを見る

https://www.instagram.com/_and_plants/

 

 

光堂の輸入に興味を持ったけど、一人でやるのは不安…」「植物の個人輸入についてもっと知りたい」「信頼できる仲間と一緒に輸入に挑戦したい」そう思われた方。

 

ぜひ私たち**P-iiC(植物輸入情報コミュニティ)**を検討してみてください! 植物好きが集まる安心できる環境で、輸入の知識を深め、実際にお得に植物を手に入れるチャンスがあります。

 

個人輸入や輸入販売をやってみたい方、興味がある方はぜひご検討ください!

 

↓P-iiCを詳しく見る

 

植物の個人輸入コミュニティ | P-iiC

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

植物輸入に関する疑問や体験談など、コメントもお待ちしております!