緑の光を植物はもっとなぜ使わないのか疑問を持っていました。
色々と調べて分かったこと書きます。
緑の波長は使われるのか?
「緑を反射するから植物の葉っぱは緑で、
赤と青しか光合成に使わない」
勉強し始めの頃はこんな感じの認識でした。
ただ、よく調べていくと緑も光合成で使っています。
光合成スペクトルの図を見ると、
青よりも効率は高いです。図の①の線。
反射しているのになぜ?って疑問が出てきます。
これについて説明していきます。
光合成スペクトル図
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/attach/1333537.htm より
結論からとなりますが、
効率がいいのには理由があり、寄り道効果なるものがあるからです。
寄り道効果とは
緑の光は、葉っぱの表面では吸収されず反射するものと内部に通っていく2つの経路に別れます。
内部を通っていく緑の光は真っ直ぐに通るわけではなく、
あっちこっちに乱反射しなが通ります。
この乱反射することにより葉緑体に遭遇する回数が多くなります。
それにより、光は少しずつ吸収され、葉から出るまでに吸収される確率が高くなると言うことです。
葉の裏側から緑の光を当てることも光合成の効率を上げるのに良いそうです。
考察
葉を透過するので、葉が分厚い方が吸収される確率はよけいに高くなると予想されます。
ってことは、多肉植物には特に重要な光なのかもしれません。
鉢の下に反射シートを置くことも良さそうですね。
よくよく考えると、太陽の光には緑の波長成分は多く含まれています、
それを植物が使わないはずがないですよね。
参考文献
(3)第2章 豊かなくらしに寄与する光 2 光と植物-植物工場:文部科学省
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